行ってきました!B.LEAGUE開幕戦。
日本のバスケットボール界にとって歴史的な日となった二日間。
リーグとしてもかなり気合の入ったプロモーションをしていて、1人でも多くの人にバスケを知って欲しい、好きになって欲しいという気持ちが強く感じられました。
僕は琉球ゴールデンキングスとお仕事で関わらせてもらっていて、今回は仕事も兼ねて生で体験することができましたので、たくさんの写真と共に開幕戦の感想を書きたいと思います。
【追記:2016.11.26】
開幕戦のアフタームービーが公開されました!
B.LEAGUE開幕戦の会場
会場の代々木第一体育館に到着すると、B.LEAGUEの大きなサインパネルがお出迎え。▼
会場外にはBリーグオフィシャルグッズのSHOPがあり、たくさんの人が並んで買い物をしていました。▼
会場入口もデカいロゴが掲げられていてカッコ良かった。▼
ちなみにチケットはクレジットカードの素材で作られていて、これまたカッコ良いです。裏にあるQRコードを読み取らせて入場します。▼
会場に入るとおまちかねのLEDコートどーん!そして上には四方から見える超大型ビジョンと、奥の方にもさらに大きなビジョンが。▼
座席には開幕記念のTシャツと「FreFlow(フリフラ)」が置かれていました。琉球ゴールデンキングス側は白いTシャツ、アルバルク東京側は赤いTシャツです。▼
楽しみにしていたフリフラ!思ったよりデカかった。▼
フリフラを腕に装着。これを遠隔操作で光の色やタイミングをコントロールします。▼
LEDコートも近くに寄って撮ってみました。実際に触ってみたんですけど、アクリルの曇りガラスみたいな感じ。▼
B.LEAGUE開幕戦、ド派手な演出に驚愕!
試合前にはオープニングセレモニーが行われました。
LEDビジョンコートと、一人一人に配られたフリフラを使った光の演出がとにかくド派手でスゴかった!映像で観た方も多いと思いますが、生の迫力も感動的でした。▼
床が崩れ落ちるような映像。面白かった!▼
B.LEAGUEのB1、B2各チームから代表のチアが集結!そして開幕戦を戦う琉球ゴールデンキングスと、アルバルク東京のチアチームも登場。華がありますね〜。▼
そしてそして PKCZ、SAMURAI from EXILE TRIBE、ShuuKaRenによる圧巻のステージ!とにかくド派手。VERBALさんが観客を煽りまくり。▼
B1、B2全チームのロゴとチアが出揃ってセレモニーが終了。▼
両チームの選手がエスコートキッズと共に入場。僕は1日目は1階のゴール裏付近にいたんですが、炎が吹き出した時に熱風がすごくてビビりました(笑)▼
スタメン紹介。LEDビジョンコートがここでも大活躍!
選手の顔と名前がコートに大きく表示されます。スゲー。▼
ゲーム中もLEDビジョンで演出!
そしてついにTIP OFF!いちいち映像がカッチョいい。▼
試合中もLEDビジョンコートで様々な演出が入ります。
こちらは3Pシュートが決まった時の映像。▼
ファウルを受けながらシュートが決まり、フリースローを1本獲得できることを「バスケットカウント」と言いますが、それもコート上で表示されます。▼
さらにナイスなディフェンスで相手の攻撃を止めた時には「GOOD DIFFENCE」の文字が。▼
会場全体が揺れるような興奮するプレイには「GREAT PLAY」。こんなコートでバスケしてみたいわー。▼
どちらのチームがタイムアウトを取ったのかも分かりやすいですね。▼
上の大型ビジョンも良い仕事してました。試合中はビジョンでも見れるし、ショーの時にはアーティストのアップを写したり、ランダムにお客さんも写したりしてました。
1日目は広瀬アリスさん、広瀬すずさん姉妹もちょいちょいビジョンに写っていて、ゲームを楽しんでいましたよ。やっぱりかわいかった〜。キングスダンサーズも負けてませんけどね!(笑)▼
B.LEAGUEのトップパートナーであるソフトバンクの孫さんからのメッセージも。▼
B.LEAGUEの試合は第1クォーターから第4クォーターまで10分毎に、計40分で1つの試合が行われます。実際にはプレイ中に時計が止まったりするので1試合は約2時間ぐらいになります。
クォーター間にも様々な演出やアトラクションが用意されているのですが、開幕戦では来場者へのTシャツのプレゼントや、応援合戦なんてのもありました。▼
LEDビジョンコートで、両サイドのスピーカーがブルブル鳴り響いているような映像と共に、どちら側の応援が勢いがあったかを判定するもの。
両日2回ずつ行われキングス側3勝、アルバルク側1勝でした。まぁこれはそんなに盛り上がらなかったかも(笑)
試合の内容について
演出面ばかり取り上げていますが、肝心なのはやっぱり試合です。
テレビでも全国放映され、多くの人にバスケの楽しさを知ってもらうための開幕戦。
日本のバスケの未来を背負った両チームのプレッシャーは計り知れません。
しかもLEDビジョンコートはリーグ側は「テストを繰り返し、慎重に慎重を重ねて準備してきた」と言っていましたが、実際のゲームでは動きもかなり激しくなるのでスリップしてしまっている場面もあり、やっぱり普通のコートよりは動きにくそうでした。
そんな中でも1日目は終始アルバルク東京がリードしていたものの、キングスの猛烈な追い上げやエキサイティングなプレーも多く見られ、素晴らしいゲームとなりました。
アルバルクは攻守ともに優れており、シュートも安定して高確率で入るし、強固なディフェンスに苦しめられたキングスのエース岸本隆一は試合を通じて4得点に抑えられてしまいました。
エースを抑えられる苦しい状況の中、リーグ統合前の「旧NBL」の中でも超強豪であったアイシンで長年プレイしてキャプテンも務め、昨シーズンからキングスに移籍してきた喜多川修平が奮闘。
両チームで最多の16得点を挙げてチームを牽引し、この試合のMIP(プレーで最も感動を与えた選手)にも選ばれます。
さらに大黒柱のアンソニー・マクヘンリーの勝負強く堅実なプレーや、今季新加入の大きなアフロが特徴的な波多野和也の泥臭いハッスルプレーもチームに勢いを与えてくれました。
ネット上では波多野がスラムダンクの桜木花道みたいだったなんて声も(笑)
1日目の評判は上々で、これまでバスケの試合をちゃんと観たことがなかった人も楽しめるような、まさに開幕戦としてふさわしいゲームだったと思います。
アルバルク東京は「名門」、対する琉球ゴールデンキングスは「雑草」とファンは違和感しか感じない変な表現をされていましたが、1日目の試合は「名門に喰らいつく雑草」という分かりやすい胸アツの構図でバスケに詳しくない人でも楽しめるような展開でした。
キングス関係者によると、開幕戦当日の公式サイトのアクセス数がハンパなかったそうです。SNSのフォロワーも一気に4,000人近く増えたとか。
それほど多くの人が注目していた中で、勝つことはできなかったけど確実にファンを増やすことが出来たのは大きな収穫だと言えます。
また、開幕戦後は他のチームの試合のチケットもものすごい勢いで売れたそうです。
新時代B.LEAGUEの幕開けとしては大成功だったんじゃないでしょうか。
しかし2日目は序盤からアルバルク東京が大きくリード。
強固なディフェンスを崩せないキングスは放つシュートもことごとくリングに嫌われ、第1クォーターを終えてわずか4得点に抑えられてしまいます。
この日はエース岸本隆一だけではなく、前日MIPを獲得した喜多川修平も絶不調。
流れを掴みかけたところでミスをしてしまったり、相手のディフェンスで止められてしまったりと、勢いに乗れずに終始アルバルク優勢に進む中、孤軍奮闘したのが大黒柱のアンソニー・マクヘンリー。チーム唯一の二桁得点でなんとか勝利への希望を繋ぎます。
アルバルク東京は日本代表でもあるエースの田中大貴を筆頭に全員やたらシュート入るし、元NBA選手のディアンテ・ギャレットの動きは1人だけ頭一つ抜けているように感じました。
個人の能力の高さはさすが歴史ある名門といったところ。
結果的に2日目は74-53で琉球ゴールデンキングスは惨敗。
記念すべきB.LEAGUE開幕戦はアルバルク東京の2連勝で終えることになりました。
キングス選手はもちろん、スタッフ、ブースターもみんな悔しかったと思います。
でもみんなbjリーグ初参入で最下位を味わってから、2シーズン目でいきなり優勝し、そしてbjリーグ最多の4度の優勝を果たしたキングスの、壁を乗り越える力を信じています。
この悔しさをバネにこれから始まるシーズンで一歩ずつ成長し、勝った試合に喜び、負けた試合に歯を食いしばりながら、ファンのみんなを元気にさせるキングスの新リーグでの活躍に期待しています。
試合後のアルバルク東京の伊藤拓摩ヘッドコーチのコメントがイケメンでした。
インタビュアーの質問を聞いて、それに答える前にまずこう言います。
2日間、キングスさんとプレーできたことを嬉しく思います。アルバルクは強いチームと対戦する時、より高いモチベーションを持ってプレーすることができます。そしてキングスさんが強いチームだからこそ、良いパフォーマンスができたと思います。
大敗を喫し重いムードのキングス側にとって救われるような言葉です。
伊藤さん好きになりました(笑)
歴史的な開幕戦が終了
閉会のセレモニーではB1、B2の開幕節の全試合の組み合わせを紹介。最後までLEDビジョンコートが大活躍。▼
両チームの選手が再びコート上に揃ってフィニッシュ!歴史的な開幕戦が幕を閉じました。▼
最後はチアの皆さんがダンスをしながら観客をお見送り。▼
入場者数は両日合わせて2万人近くいました。フジテレビの視聴率は5.3%とあまり伸びなかったようですが、NHKやネットで観た人もたくさんいるだろうし、今までバスケを観たことがなかった人にもある程度アピールはできたんじゃないでしょうか。
こんなド派手な演出は開幕戦だけだと思うし、LEDビジョンコートも今後使われることはなさそうです。通常の試合でも使うにはコストが厳しいでしょうね。
でもこれをきっかけにバスケを知る人、バスケットボールの面白さにハマる人がどんどん増えてくれたら嬉しいですね。
ただ観るよりは応援したいチームや好きな選手ができれば試合も面白くなると思うので、まだイマイチ面白さが分からないという人は、地元のチームの試合に是非足を運んで試合を観戦してみてください。
通常の試合ではLEDコートはありませんが、各チームのホームゲームではそれぞれが工夫を凝らして演出しているので、バスケの試合だけではなく演出面でも楽しめると思いますよ。
B.LEAGUEの誕生で環境を整えることで日本のバスケが強くなり、世界で戦えるプレイヤーが成長していくことで野球やサッカーのようにもっとメジャーになることを願います。
comment
DICE様いつもお世話になっています。
臨場感あるレポート楽しく拝見しました!
スポーツとテクノロジーとエンターテインメントの融合という感じの開幕戦だったんですね!
開幕戦だけじゃなく全試合がこのような演出をすればリピーターや新規を呼び込み話題となってブームになる可能性もあるかもしれませんね。
スラムダンクがバスケ界にもたらした功績は計り知れませんが、もしもスラムダンクが新連載開始とかなったらバスケ人気もすごいことになりそうですね!
そうですね〜!
開幕戦までとはいかなくても、各チーム演出は今までより力を入れてくると思うので楽しみです。スラムダンクが復活したらインパクト大きいでしょうね!復活して欲しいです!笑